歯周病治療 当院では、歯周病は必ず改善出来る、させられるといった強い志しの 元、治療にあたっています。ただし医師任せの治療では歯周病は治り ません。一緒に努力し、協力し合って、はじめて改善出来るのです! 正しい治療法と予防法で共に歯周病と闘いましょう!
歯周病治療 当院では、歯周病は必ず改善出来る、させられるといった強い志しの 元、治療にあたっています。ただし医師任せの治療では歯周病は治り ません。一緒に努力し、協力し合って、はじめて改善出来るのです! 正しい治療法と予防法で共に歯周病と闘いましょう!
歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている『歯周病菌(細菌)』に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう歯の周りの病気の総称です。生活習慣病のひとつで、特に30代後半から進行しやすくなります。初期では、ブラッシングで改善しますが、進行が進み歯を支えている骨が溶けてしまうと、なかなかもとの状態には戻りません。ですので早い段階で歯周病を発見し、進行させないようにすることが大切です。
歯周炎の進行の速さにはかなりの個人差があります。歯周病菌は種類、数共に様々です。この様々な歯周病菌に対する人の体の反応も人それぞれ異なることから、歯周炎の進行の速さには個人差があるのです。
ここでは、健康な状態からどの様に病状が悪化し、歯周病が進行して行くのか、順を追って解説して行きます。
歯垢もついておらず健康な状態です。
歯と歯肉の境目に1~1.5mmくらいの溝が存在します。
これを歯肉溝(しにくこう)と呼びます。
歯茎が赤っぽく炎症を起こしている状態です。この状態を歯肉炎と言います(歯槽骨の破壊はまだ起こっていません)。細菌の進入は歯肉部で止まっており、この状態であればほとんどが治ります。
歯と歯肉の境目に歯垢が多く付着していると、そこの歯肉が赤く腫れていきます。 歯肉が腫れると歯肉溝が深くなっていき、深いと細菌が溝の中で増殖し、バイオフィルムを形成します。またこの深くなった歯肉溝を歯周ポケットと呼びます。
歯肉は更に腫れ、炎症により歯槽骨が少し溶け始めました。歯周ポケットの溝の最下点は歯槽骨の位置に常にありますので、歯槽骨が下がってくると、結果的に歯周ポケットが深くなります。
深くなると更に細菌が増殖し、歯肉縁上に歯石が形成されます。そしてその歯石に更に細菌がくっついてきます。
骨の破壊が起こっている状態です。
歯茎が赤っぽく炎症を起こし後退しています。細菌の歯周組織への進入が進み、歯槽骨が溶けています。歯や歯根には、多量の歯垢や歯石が付着しています。歯肉炎に比べ、歯茎の腫れ・出血・膿が出る事があり、歯が前後左右に揺れだします。
以前と比べ歯肉がやせてくるのも特徴です。その結果、知覚過敏をおこしてしまう場合もあります。(特に冷たい物がしみるようになります。)さらに食物がつまりやすくなり、歯磨きが難しくなります。
歯槽骨の破壊がかなり進んでいる状態です。支えを失った歯は、前後左右に揺れるばかりではなく、上下にも揺れます。 ここから二次性咬合性外傷(歯周病により支持機能が低下している歯周組織に正常の咬合力が作用して障害が起こるもの)の始まりです。
これが始まると歯周病の進行速度は、何倍にもなります。歯肉溝から膿がでたり、歯肉が腫れたり、味覚にも影響を及ぼします。また、噛むと痛くて物が噛めないようになってしまいます。その後、ほどなくして歯は抜けてしまいます。
歯周病は歯周病菌(プラーク)による感染症なので全身の抵抗力が低下した状態になると、歯周病が発症・進行しやすくなります。このような状態では、何らかの病気に歯周病と併せてなっている(全身疾患)可能性は高いのです。
その最たる例が糖尿病です。
糖尿病になると唾液の分泌量が減少し、唾液が少なくなります。つまり口の中の細菌を洗い流す作用が弱くなるのです。その上、免疫力も弱まるため白血球の機能も低下し、細菌の数が増加、歯周病になりやすく、歯周病が治りづらい体になってしまうのです。歯周病の方は糖尿病などの疾患がないかを一度詳しく検査してもらい、病気がある場合はその病気を同時に治療していく事が非常に重要です。歯周病改善が血糖値をさげる事にも繋がるという事を忘れないでください。
歯周病はプラークが原因で発症し、症状が悪化していきます。しかし、プラークだけでなく「タバコ(喫煙)」が原因で歯周病の症状が悪化し、さらにタバコを吸っている人は歯周病の治療をおこなっても治りにくいと言われています。 なぜタバコが歯周病の症状を悪化させ、治りづらくしてしまうのでしょうか?
人間の身体にはケガや病気をしても自然治癒力があるのである程度の病気やケガであれば治っていくのですが、タバコに含まれる「ニコチン」という物質は血液の流れを悪くし、身体の抵抗力を下げると言われています。故に、「病気にかかりやすい体=歯周病になり易い体」となり、その状態でも喫煙を続けると「病気が治りにくい体=歯周病が治りにくい体」となってしまうのです。
データによると、タバコ喫煙者は吸わない人に比べて2~6倍、歯周病になりやすいとされています。喫煙は歯周病にとって、最も危険な因子の一つです。現在は歯周病でなくとも、今後のリスクを回避するために、当院では禁煙支援を行っています。しかもその支援プログラムを受けた約9割近い患者さんが、タバコをやめられたと言う高い実績もあります。是非お気軽にご相談下さい。
歯周病の直接的な原因はプラークですが、その他様々な因子がかかわっていると言われています。またプラーク以外に歯周病にかかる因子としては、以下のような点をあげることができます。
最新治療を施す事が出来たとしても、歯周病治療では患者さん自身の努力なくしては、同じことを繰り返すだけになってしまいます。 当院では、「力学的要因」「細菌学的要因」「免疫学的要因」の3つの側面から歯周病に関する診断をおこない、歯周病が進行してきた経緯を知ると共に、今後の進行についての予測を立て治療にあたっています。 特に歯周病が治りにくく悩んでいる方には、原因を見直す当院の診断をお勧めしております。 根本治癒に取り組むことは「将来自分の歯を失う不安」をいち早く解消する予防策のひとつとして理解を深めていただけたらと思います。 進行が著しい方も適正な診断と治療があれば、歯周病は改善し、健康な状態を取り戻せるケースも少なくありません。信じてあきらめず一緒に頑張りましょう!
当院では、実は「抜歯を宣告された80%ちかくの歯は、実は残せるのではないか?」と言う事を真剣に考え、治療にあたっています。痛いから抜歯をすると言った考えは、痛みから逃れる一時的な方法でしかありません。患者さん自身も痛みから解放されると、自分の歯を大切にしようとする意識が薄れてしまう人がほとんどだと思います。さらに歯を悪くする原因である生活習慣が改善されなければ、同じ過ちを繰り返す事は言うまでもありません。結果、数年後に違う箇所が痛み、また抜歯と言った悪循環になってしまいます。そうならないためにも自分の歯を大切にする生活習慣を、皆さん自身が見に付ける事が非常に大切です。当院では下記のポイントに重点を置き、痛んだ歯の苦しみをきっかけに、患者さん自身が歯の大切さに気付く、そんな治療プログラムを組んでおります。健全な口内環境をいつまでも保ち、一生使える自分の歯を維持し続けましょう!